著:日日日
角川スニーカー文庫
新シリーズ!ということが書いてありますが、完膚なきまでに「アンダカの怪造学」の外伝です。
「アンダカ」読んでないと多分理解できない気がするなぁ(爆死)
ストーリーの流れ自体は理解できても、キャラクターを理解できないと思います。
そんなわけで「アンダカ」シリーズが好きな人のための作品です。
主人公は空井滅作!
本編の主人公である空井伊依の父親ですね。
元々本編でも出番はそんなに多くないながらも、個人的にお気に入りのキャラだったので滅作が主人公というのは嬉しい限り。
本編とはかなり性格違いますけどね……
ちなみに時期は本編開始時より6年前くらい?
伊依が9歳くらいって話だから、多分それで合ってるはず。
寂憐院の当主である秘依との間に出来た子が伊依なわけですが、本編からは想像できない馬鹿夫婦っぷりが物凄く意外でした。
まぁ、秘依と伊依は寂憐院の家からは出られないし、滅作もそう簡単には会ったりできないみたいですけどね。<なので、会話は全て電話
伊依の方は6年前……絶望時代を過ごしてる最中ですから、滅作への態度の冷たさが見ていられない(苦笑)
「死ね」とか何度も言っちゃいますからね。
こういう状況からどうやって伊依を連れ出すことになったのかが気になります。
滅作の他に、もう二人ほど主人公っぽいのが出てきますが、それが新キャラのジグと、宇宙木氷蜜。
宇宙木は本編でも滅作と何度か絡んでますけど、過去には上司と部下の関係だったのね……
むしろ相棒みたいな感じでツンデレカップルっぽくも見えますよ。
まぁ、滅作には愛する妻がいるのでそんな気は全くないでしょうけど。
ジグは物語の鍵となる新キャラ。
身体にモンスターの器官を埋め込まれた、ヴェクサシオンに少しだけ近い存在。
これがまた良い性格してて、滅作・宇宙木とのトリオが妙なバランス取れてます。
ついでに言えば、登場人物のほとんどが本編登場キャラか、その関係者ですね……
1話で捕まえることになる爆川乱不は爆川嫌凪と関係があるだろうし。
嫌凪はイツキ派の研究所出身ってなってるから、血の繋がりがあるかどうかは不明ですが。
無城苛鈴は……無城鬼京の姉、かな?
魑魅寺白幽斎は魑魅寺屍丸の父か、祖父か……
ていうか、助手として駒崎学が出てくるのは本編での屍丸と学の特殊な関係に関係してるんだろうなぁ。
あとは虚島慈樹本人が登場。
罠奈には悪いけど、完膚なきまでにマッドサイエンティストだねぇ……
ただの悪と断じることもできないのがなかなか難しいところだけども。
内容としては可もなく不可もなく。
ちょろっと事件が起きて、それを解決という短編連作形式なので読みやすいけれど、続きが気になる!というほどの魅力はないかもしれない。
それでも気になると言えば、やっぱりジグの存在かね~
本編に登場しない以上、避けられない別れがありそうですし。
個人的には伊依を寂憐院から連れ出す場面まで書いてくれると狂喜乱舞するかも。
多分そこが「アンダカ」という物語のスタート地点なんですよね。
滅作の性格が大きく変わることになるのも多分そこだろうし。