著:葉山透
電撃文庫
前回ここで終わらせるのか!というモヤモヤした気持ちのままようやくです。
ついに、ADEMvs海星編の完結編……その1だって!?
またしても1冊に収まりきらなかったのね……
過去の作品の感想を読み返してて、イマイチ流れが分からないことが多かったので今回は趣向を変えて、ストーリーの流れを追った感想にしてみるテスト。
人手不足により小隊長に任命された萩原君が大活躍。
上司であるところの八代とも微妙に通じる部分のある良いキャラですよね……
一見ちゃらいけど、ここぞという時に見せるシリアスな感じが素敵。
そして違法生産されていたレプトネーターが120体以上海星に強奪されるという、これまた素敵展開。
由宇は闘真と共にLAFIのカオス領域にアクセス。
ここでの体験がいずれ役に立つということだけど、闘真に隠されている真実に由宇は気付きかけてるんだろうね……
カオス領域での裸云々の騒ぎはお約束。
でも、最近はシリアスシーンの連続でこういう緩んだ空気は久しぶりだったかも。
その後の”もう一人の闘真”との対峙は色々と興味深い。
向こうは真実を知っているんだろうね、おそらく。
「このときおまえが生み出した世界の歪みは、いまなお続いている」
闘真の存在そのものが歪みを引き起こし続けているということなのか。
だからこそ、「いつか由宇と戦うことになる」のでしょう……
そしてトドメの「なぜならおまえは峰島勇次郎の……」という台詞が意味深すぎます。
目的を見失って元気のない由宇を励ます麻耶も相変わらずな感じでした。
いつかの短編でもそうだったけど、由宇と麻耶の二人は違う意味でどちらもずれてるんですよね(苦笑)
二人の入浴シーンは是非映像で見たいところです。
入浴後、何故かお互い本気で喧嘩することに。
こういう時の麻耶は輝いてますよね~
闘真は色々あってついに由宇に(嘘を織り交ぜつつ)比良見で峰島勇次郎と逢ったことを告げますが、これはこれで後々禍根を残しそうですよね……
一番大事な部分で嘘をつかれていたということを知った時の由宇の反応が気になるところ。
でもって、ファーストキス!
その後の由宇の態度を見る限り、闘真が早まったという感じがひしひしとしますが、それでも二人の関係を一歩進めたという点においては意味のあるキスだったとも言える?
そんなこんなで復活した由宇は海星の襲撃地点を予測し、自ら乗り込んで撃退!
相変わらず非常識な戦いをしてます(爆死)
最後は旧フリーダムの沈んでいるポイント(海底2222m)の上空にてようやく、ADEMと海星とのラストバトル開始。
早速というかいきなりというか、海星のマモン&LAFIファーストの策によって窮地に陥るスフィアラボ。
どうでもいいですけど、限界深度2200mというのはやっぱり下層が、ってことなんでしょうかね。
スフィアラボって直径500m超えるはずだから、上層が水深1500mの時点で既に下層は2000mに達してるわけで……
となると下層は限界ギリギリだけど、上層は比較的余裕ってことになるのかな?
あくまで浸水を途中で完全に止められるなら、上層にいればそこまで窮地というほどでもないのかも。
海上ではマモンvs八代の再戦。
八代は死を覚悟してマモンを何とかするつもりなのかなーと思っていたら、これはやられた(苦笑)
ホントに食えない男です……
だから男性キャラの中では一番好きなんだけどね。
減圧室なんて「Ever17」以来だな~
意外と漫画やラノベではこの手の設定はあんまり見かけないんですよね。
浸水が広がる最下層から何とか脱出した由宇ですが、マモンらの策略により再び窮地に。
そしてそれを救う闘真!
もはやお約束ですが、相変わらずのご都合主義だよね!
深海2200mとかで人命救助とか無理があるわ。
もう慣れたからことさらに批判するつもりもないけどさ~
海中に沈むスフィアラボに向かうレプトネーターの群れ。
そんな中、LAFIセカンドとサードがLAFIファーストからハッキングを!
この手のネタは大好きです。
こっちはセカンド&サードとはいえ、由宇もいないし、圧倒的にファースト有利っぽいですがね。
まぁ、サードの風間はそう簡単にはやられないでしょう。
エピローグ。
比良見にて、麻耶が1ヶ月前の光景を見ることに。
峰島勇次郎と真目不坐(&クレール)の邂逅。
今まで謎に包まれすぎていて、全く掴めなかった峰島勇次郎という存在がほんの少しだけ明確に。
10年前の弊害により、峰島勇次郎は世界の外に体半分はみ出てしまった。
脳の黒点を開いていない人間には峰島勇次郎は観測できない。
高次の存在となっており、峰島勇次郎に触れるだけで外の世界を覗きうる。
そして、アルキメデスの兎と亀の法則……
峰島勇次郎ってこれまでも人外みたいな感じですけど、これで人外そのものであることがはっきりしましたね。
それが狙ってのものなのか、偶然そうなってしまったのかはまだ分かりませんが。
ラストの峰島勇次郎の素顔を見てしまった麻耶の絶叫は何を意味しているのかねぇ。
一番分かりやすいのは知っている人物だったor知っている顔に似ていたってことだろうけど。
闘真絡みかなー
何はともあれ、またしても良いところで終わりすぎです。
次こそはきっちり区切りをつけて欲しい。