
「レジンキャストミルク8」
電撃文庫。 (→amazon)
ついに完結。
当然の如く、ネタバレしまくりですのでご注意を。
率直な感想としては、こんなもんかなーと。
正直なところ、この物語のピークはなんだかんだで前回(7巻)だったんでしょうね。
その状態を維持したまま終われれば最高だったんですけど。
ともあれまずは巻頭の漫画から。
里緒に関する分かりやすいフラグなんだけど、それ以上に回想の殊子が印象に残ってしまう切なさ。
なんというか、里緒は立ち位置が最後まで曖昧だったのが勿体無かったかな。
晶のことが好きというのも、恋愛感情というよりは友情や家族愛の方がまだ近いような感じですし。
こう言ってしまうと身も蓋もないけれど、本当に道具のような扱いのまま終わってしまったように思う。
そんなわけで最後のシーンでも殊子の時と違って、全然泣けなかった。
ある意味、一番可愛そうなキャラかもしれない……
良司と芹菜に関しては、これはもう何とも言えず中途半端。
良司はいわゆる「主人公の男友達」としては最低だったなーくらいしか感想が浮かばず。
芹菜をかばって死亡というのも見せ場とも思えなかったし、修正力(リペイントマーカー)のおかげでエピローグでは生き返るという微妙っぷり。
芹菜は晶が硝子を選んだ時点でヒロイン候補の座から落ちたにも関わらず最後まで物語に関わってきて、何か微妙に邪魔なだけだったような(爆死)
ある意味、良司とはお似合いなんじゃないの?とか思ってしまった。
お約束の前半の日常シーンではやっぱり蜜の変化が何とも微笑ましく、それでいて少しだけ物悲しい。
そして今回一番印象的だったのが、やっぱり殊子関連の話。
保健室でのネアとの会話。
殊子が確かに「ここ」にいたという痕跡。
最も印象に残ったのはもちろん「オムライス」のシーン。
うん、アレは何と言うか反則だね(苦笑)
その後の非日常、戦闘パートに関しては可もなく不可もなく。
予想通りというわけではないにしろ、予想外というほどでもなく。
特にラストはあまりにもあっさりしすぎた印象。
最終的に里緒の犠牲はあったにしろ、そこまで誰一人死ななかったせいですかね……
ネアがポジション的に一番危ないかと思ったんですけど。
何はともあれ。
2年という期間で8冊+αのシリーズをきっちり完結までもってきた作者に最大限の賞賛を。
まぁ、もう1冊番外編が出る可能性があるっぽいので、そっちも楽しみ。