« アンダカの怪造学Ⅴ 嘘つき魔女の見つめる未来 著:日日日 | メイン | 蟲と眼球とダメージヘア 著:日日日 »
 アンダカの怪造学Ⅵ 飛べない蝶々の鳥かご迷路 著:日日日     【ライトノベル雑感】
2007/07/10 15:45

アンダカの怪造学Ⅵ 飛べない蝶々の鳥かご迷路
「アンダカの怪造学Ⅵ 飛べない蝶々の鳥かご迷路」
角川スニーカー文庫。 (→amazon

相変わらずイライラさせてくれる伊依の言動。
ただ今回は、伊依と相対することになる志田桐涼女(しだぎりすずめ)が伊依以上にウザイので、伊依のウザさは幾分マシに感じられたかな(爆死)
それにしてもこのシリーズに登場するキャラは揃いも揃って感情移入しづらいというか、共感できないキャラが多いなぁ。

内容に関してももはやお約束な感じで進むのでこれといって大きな起伏もなく……
シリーズ6冊目ですが、かなりマンネリ感強すぎて読み進めるのが惰性となりつつある。
キャラにしろ、設定にしろ悪くはないと思うんですけどねぇ。
何かストーリーがあまりに一辺倒すぎて普通に面白味に欠けまくり。
幾つかの謎が明かされ、物語も佳境に近づきつつあるんだろうけど、わくわく感というか、続きが気になる!という感じはどうにも薄い。

そんな中で唯一、ツボったのが久渡貴乃子(くどきのこ)
これまでただの変人キャラという認識でしかなく、実力行使の爆川嫌凪あたりと比べると地味な印象しかなかった彼女ですが今回の話で一気に株を上げました。
惜しむらくは最後の自爆もおそらく無意味なものになってしまい、もう出番がなさそうな点。
普段から常に爆弾を隠し持っていたというのも凄いけど、それ以上に相手を最後の最後で出し抜く抜け目のなさが素晴らしい。

気になったのは激流院潮静が我を忘れて持ち場を離れたのは前回のラストの部分だと思うけど。
あれは「魔王」が怪造されることを知ったからではなく、久渡の(おそらく)伊依に関する報告を聞いただけで飛び出していってしまうというあたりが微妙に話が噛み合ってなかったような。
つーか、最初の《鳳凰》(フェニックス)の事件では「魔王」が実際に現界(カナイ)に現出してるのに、全く気付けなかったんだろうかー

正体が明かされた走馬燈処刑騎士(ナイトメアナイト)に関しては個人的にかなり好きなキャラかも。
香美に付き従ってる理由はちょっと都合良すぎる気もするけどねぇ。
というか香美はこれで謎らしい謎が全部明かされちゃって神秘性が一気になくなったというか、今後は遊と同様に伊依のサポート役に徹することになりそう。
舞弓との関係が不明ですけど、《虚無大公》とも何らかの関係性がありそうだし、何気に舞弓は重要キャラなんですよね。
それに比べると遊は完全に伊依のサポートキャラ以外の何者でもなくなってしまった感じでちょっと残念。
伊依との恋愛話のようなものもないしねぇ……


ともあれこれで第2部終了。
舞弓と《虚無大公》の繋がりであるとかも今後の展開を左右することになっていくのかな。
第2部の主役というかメインであったヴェクサシオンはこれでお役御免かね?(爆死)
いやまぁ、流石にそう簡単には退場しないとは思うけど、ヴェクサシオンにあそこまで恐れられる潮静って何者なんだろう。
ぶっちゃけ、ストーリーとしての大半(伊依と誰かの対立及びイベント)はあんまり面白くないんだけど。
それでも、その致命的な欠点を補えるだけの魅力があることは確かで、何とも変てこな作品という印象。