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 アンダカの怪造学Ⅳ 笛吹き男の見る夢 著:日日日     【ライトノベル雑感】
2007/07/08 18:03

アンダカの怪造学Ⅳ 笛吹き男の見る夢
「アンダカの怪造学Ⅳ 笛吹き男の見る夢」
角川スニーカー文庫。 (→amazon

色々なことがあったわりには結局「いつも通り」という言葉がしっくりきてしまう、そんなお話。
3巻の感想で面白くなってきたと書いたけど、やっぱりまだまだ色んな意味で薄い。
このまま伊依軍団(伊依・舞弓・遊など)が立ちはだかる壁を打ち崩していく的なストーリーになるんですかねー

新キャラは戯小路アルテ(ざれのこうじあるて)と巴已己巳(ともえいこみ)。
アルテはまぁ……ヴェクサシオンだったということで新キャラではないんだけど。
ただアルテ=ヴェクサシオンと知りつつ、アルテと伊依の会話を読み返すとちょっと面白い。
そして、相変わらずどこまでも理想論を振りかざす伊依がもう……
ヴェクサシオンにまで「あなたを救ってあげる」って、もうお人よしとかそういう次元じゃない。
正直自分の周りにこんな人がいたら普通にお近づきになりたくない。
どこまでも120%理想論で進み続けるというのも確かに凄いことだけどね。
それでも個人的な考えとしては伊依の理屈はちょっと受け入れ難い。

もう一方の新キャラである已己巳の方は正体が《喜悦大公》ということで《虚無大公》と共に今後のキーパーソンになりそうな予感。
”虚無の”はあくまで中立・不干渉を貫いてるみたいだけど、”喜悦の”は一応伊依サイドと言えなくもないしね。
まぁ、”虚無の”も今のところ伊依に手を貸す可能性はあっても、明確な敵として立ちはだかる可能性は低そうだから、ある意味伊依サイドにいるとも言えるけど。

あと印象に残ってるのは正気を失った舞弓への気付けとして遊が取った行動が彼らしくて素敵だなぁ、と。
伊依の目の前でもお構いなしで、しかも異常に冷静なのが笑えます。
多分このシリーズで一番好きなキャラが遊ですね。
というか、遊と舞弓ペアは何気にお似合いな気がします(爆死)
遊の伊依に対する感情も恋愛とは微妙に違うように見えるし、となればこのペアが成立する可能性もゼロではないはず。

香美の切り札っぽい走馬燈処刑騎士(ナイトメアナイト)に関してはまだまだ謎だらけ。
アルテ(というかヴェクサシオン)の反応からすると、相当な実力の持ち主のようだけど。
でも、これまで「魔王」とかに対しても特別な恐れというものは抱いてないように見えただけに、ヴェクサシオンの過剰にも思える反応はちょっと気になる。
ヴェクサシオンと言えば、怪造学会の不動も新登場だったか。
爆川嫌凪は微妙なとこだけど、不動あたりは普通に伊依と敵対しそうだよね。
伊依軍団vs怪造学会みたいな展開もありうる……か?

それに舞弓も謎が残る。
《零時鏡》(バロンヘロメロ)が舞弓に対して言った台詞が意味深ですな。
「……嘘だ、なんで──こんなところに。”虚無の”……」
舞弓はいきなり覚醒してるっぽいし、《虚無大公》とどんな繋がりがあるのだろうか。


あー、なんだかんだで楽しんでる自分。
やっぱり日日日氏の作品は物凄く自分にマッチするんだろうなぁ。