
「蟲と眼球と愛の歌」
MF文庫。 (→amazon →bk1)
愛の歌。
「愛」と言われて一番連想されやすいのは、おそらく「恋愛」でしょう。
次いで、家族愛、友愛(友情)あたりか。
逆にそれ以外の「愛」なんて、リアルでもフィクションでもあんまりお目にかかれない。
そういう意味で、この作品は貴重な作品かもしれない。
恋愛でも家族愛でも友愛でもない、希少な愛のカタチを見ることができる。
そんなわけで、「蟲と眼球」シリーズ4作目。
前回から続く異常な勢いが更に加速したという感じ。
初っ端から破局(ポイズン)も登場して、これで役者も勢揃い。
クライマックスへ向けての準備は全て整ったとみていいのかな……
あとがきによると次が最終巻みたいですしね、どんな結末を用意しているのか、ただただ楽しみです。
キャラに関して。
グリコは相変わらず、目的に向かっているんだろうけど、どうにも主人公という認識は薄い。
これ、多分ハッピーエンドでは終わらない(終われない)ですよね。
どうなればハッピーエンドかというのも、人それぞれな部分がありますけど、とりあえずグリコ、鈴音、愚龍の3人で平和に~的な結末はもはやありえない気がする。
となると、一番分かりやすいのが犠牲の上での救い、なのかねぇ。
誰が犠牲になることで、誰を救うのか、イマイチ予想つかないですけども(爆死)
最弱(アルティメットシールド)は最も能動的に動いているというか、おそらく、ここまでの9割以上は彼の計画通りなんじゃないかと思うけど。
果たして何を(何処を)目指しているのやら。
ここまで計画通りに来てるならば、逆に最後まで計画通りに終われるということは滅多にないと思うんだけどね(爆死)
涙声(メロディアノイズ)は完全にやられたみたいだし、一人部屋もこれでお役御免という感じがする。
殺菌消毒と不快逆流の二人に関しては出番はあるだろうけど、終幕へ向けた流れにおいて必要不可欠な駒という感じでもなさそう。
となると、あとはアルティメットシールドとグリコと鈴音、それに神蟲天皇(じんむてんのう)の4人がメインなのかなー
神蟲天皇は最後まで傍観者の立場を崩さない可能性もあるだけに、出方が全く予想できませんが。
或いはラスボスとして登場する可能性も0ではないんだけどね(苦笑)
あとは今回出番のなかった黒木竜ゑあたりは……出番自体が微妙そうだ。
それにしても、この作品、最初からこういう展開を想定していたとするならば「日日日、恐るべし!」という感じ。
とてもじゃないけど、1巻の内容からはこの展開は全く予想できなかったよ……
個人的に既存作品の中で一番「日日日氏らしい」作品だと思ってるのが「ちーちゃんは悠久の向こう」なんだけど、この作品もそれと並ぶくらいに日日日氏らしい作品になってきました。
激しく読み手を選ぶ作品ですけど、自分のような特殊嗜好の人間には堪らないですね(何)