
「メモリアノイズの流転現象」
ノンノベル。 (→amazon →bk1)
「ソウルドロップ奇音録」という副題がついてたりする、ソウルドロップシリーズの2作目。
1巻にあたる「ソウルドロップの幽体研究」の感想も参考までに。
とりあえず、一言。
これは「ブギーポップ」外伝です、間違いありません(爆死)
出版社違う上に、新書サイズですが、その内容はどうみても「ブギーポップ」そのもの。
今回は寺月恭一郎、その人がはっきりと登場してますしね……
今回の話の主人公と言える早見壬敦(はやみみつる)は<レイズィ・ノイズ>とかいう特殊な能力があったりで、その辺だけ見てると「ブギーポップ」シリーズの最新刊と言われても納得してしまうくらい。
そして、トドメがラスト。
統和機構に早見にはMPLSの傾向あり、とか連絡されちゃってますよ!
やりすぎと言えばやりすぎ。
ていうか、ブギーの外伝がやりたいなら電撃でやればいいじゃない。
なんでわざわざ他所でまでブギーポップと同じことやろうとするかねぇ。
愚痴はひとまず置いといて、一応内容にも触れておきます。
基本的には前作と同じような感じ……というか、「ブギーポップ」シリーズと似たような流れ。
ただ、最近の「ブギーポップ」は少年&少女が主人公&ヒロインという型にハマりすぎてて新鮮味が皆無な上に、可能性(やれること)を自ら殺してる印象がありますが、こっちは一人の青年が主人公で特にヒロインというポジションは存在しないだけに、やれることが増えてるというか、退屈になってきたブギーポップ本編よりは面白いという気がする。
別に少年(&少女)が主人公(視点)なのが悪いというわけじゃないですけどね。
ただ自分は無理に恋愛要素っぽいものを入れるよりは、いっそ、そういうのを全部取っ払っちゃった方がシンプルになっていい、みたいな風にも思ってるので、正直今は「ブギーポップ」本編よりこっちのシリーズ(や事件シリーズ)の方が続きが楽しみなのも事実。
ストーリーは概ねありがちというか。
事件の並行展開と、それが最終的に収束するというような流れ。
新キャラは今回主人公視点の早見以外は特に印象に残るキャラはいなかったかな……
解決役となる伊佐&千条も今回は活躍の場が少なかったように思う。
死神の代役となるペイパーカットも比較的地味な役回りだったしね。
でもまぁ、全体的には上遠野さんの標準レベルくらい?
結論。
上遠野浩平という作家が好きで好きで上遠野信者な人は読むべし。
「ブギーポップ」を未読な方には正直オススメしづらいかな……
「ブギーポップ」本編は読んでないけど、「ディシプリン」は好きだよ!みたいな奇特な人なら大丈夫でしょうが(苦笑)
とりあえず、このシリーズも含めて上遠野氏はまだまだ「ブギーポップ」を終わらせる気はないっぽいね。
自分は信者ですから、限界までついて行くつもりですけど、いい加減終わらせて欲しいなーというのが正直な気持ち。