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 ムシウタ07.夢遊ぶ魔王 著:岩井恭平     【ライトノベル雑感】
2006/06/08 20:18

ムシウタ07.夢遊ぶ魔王
「ムシウタ07.夢遊ぶ魔王」
角川スニーカー文庫。 (→amazon  →bk1

あー……なんでこう、岩井氏は自分のツボをここまで正確にピンポイントで狙ってきますかね?
前回だけならまだ偶然とも取れたけど、流石に2回連続で狙い撃ちされるとは思ってなかったので、何かもう言葉が出てこないですよ。

というわけで、南風森愛恋(はえもりあこ)というキャラがツボりすぎて感想らしい感想も出てこないのです。<前回と同じ書き出しを流用してみる
最初読み始めた時は、前回の戌子と似てるキャラだなーと思ってたんですけど、読み進めていくと、戌子と似てるのは勿論なんだけど、それ以前に「ムシウタ」歴代ヒロインって全員に共通してる部分があるように思えてきたり。
芯の強さというか、逃げないことというか。
そういう部分が非常に魅力的で、だから「ムシウタ」のヒロインには嫌いなキャラがいないのかもしれない。

ストーリーとキャラに関して。
まず、序盤。
思った以上に前回の戌子の話が大事になってて、変な安堵感のようなものを感じてしまいました。
彼女がやってきたことは、たとえ彼女がいなくなってしまっても、その意思を受け継ぐ者達がいる。
ていうか、戌子の名前が出てきただけで泣きそうになった自分はもはやこのシリーズを正当に評価する自信ないですね……

そして、支部長代理と有夏月との会話で出てきた、虫憑き同士で戦わせたくないかっこうの台詞。
「俺がどの虫憑きよりも強くなればいいだけだろ」
相変わらず格好良過ぎるかっこう。<駄洒落じゃないですよ!
それに対して、あまりにも情けなすぎる有夏月の姿がもう見てられない。
千莉が泣きたくなるのも頷けます。


以下、発売日されたばかりなので追記に。


次いで、新キャラ”おりおん”登場。
「青春だにゃー。 なんかエッチぃにょろーん」が一番印象的な彼女(爆死)
例の如く、電波系というか、岩井氏の描くヒロインは詩歌・千莉みたいな大人しい系か、妙な口調の電波系かのどっちかに分類される気がしないでもない(爆死)
利菜と茶深あたりは例外みたいだけど……ていうか、よく考えると茶深は多少アレな部分もありますけど、この二人が一番常識人なのかもしれない。
話を戻して。
喋り方は置いておくとしても、自分が住んでる平和な町への思い入れなど、結構嫌いじゃない感じのキャラだっただけにあっさりとリタイアしたのが切ない。

佐藤陽子の方はなんつーか、本気で印象薄いですね(爆死)
いや、中盤以降はかなりスポット当たるから読んでる間はそうでもないんですけど、読み終わってみるとホントにどうでもいい存在だったなぁ、と。
やってることのスケールは計り知れない大きさなのに、実行してる人間のなんとしょぼいこと。
ていうか、冒頭の部分でしっかり名前付きで登場してるにも関わらず、途中までその冒頭の彼女が陽子だと気付きませんでしたからね!(爆死)
おそらくもう出番はないと思うけど、これも一つの「世界の敵」byブギーポップ、なんだろうねぇ。
流石に自称勇者にはやられたけど(爆死)
自分のことを勇者、はないだろう。

そして、今回の主役、南風森愛恋。
利菜もそうだし、戌子もそうなんだけど、ただ自分のやるべきことをやるだけ、というその生き方が自分には眩しすぎて眩しすぎて……
道を見失ってしまった利菜も含めてだけど、完全にはやり遂げてはいないところも共通してる。
でも、利菜や戌子の意思は確実に受け継がれているし、愛恋の想いもおそらく誰かには伝わっているはずで。
いや、ホントにね、その強さは素晴らしすぎて言葉にならないよ(爆死)

もう一人の今回の主役である有夏月は駄目駄目な部分を見せまくりながらも、愛恋と一緒にいるうちに少しづつ変化が現れ。
一つの契機になったのが、元むしばねの同僚ルーシィからの電話。
またしても変人ヒロインっぽいですけど、今回が初登場だっけか?
元むしばねの地域リーダーなら今までの話でも出てきてても良さそうなものだけど。
ともあれ、やっぱり彼女の言葉が有夏月の心情に変化をもたらしたことは確実。
どんなつもりで電話してきたのかは推測になりますけど、やっぱり今はいる場所が違えど、利菜から受け継いだその想いは同じだってことを言いたかったんじゃないかなー
とりあえず、これで有夏月は正しい(と思える)道に戻ってこれた感じかな。
かっこうのいる場所はまだまだ遠いけれど、間違った道で右往左往していた状態から比べればぐっと近づいたはず。
ていうか、今まで何で有夏月は2号指定なのか不思議だったんですけど、亜成虫化なんてことができたんですね……
単純な「力」の比較なら、かっこうより上なのかもしれない。

そう言えば、早々と再登場した鯱人は相変わらず出鱈目な強さのようで(爆死)
これ、号指定はどうなんだろうね?
少なくとも2号より下ってことはないと思うんだけど。
かっこうとの共同戦線が見てみたいかもしれない。

終盤。
383ページのイラスト。
アレは駄目だ。
見た瞬間、ヤバイヤバイヤバイって感じですぐさまページを閉じました(何)
落ち着いて読めるようになるまで10分くらいかかったし、あのイラストは破壊力がありすぎる。
「AIR」の観鈴の最後の笑顔級のヤバさですよ?
未だにイラスト見るだけで涙腺刺激されまくり。
ライトノベルでこれだけ破壊力のあるイラストは初めてかもしれない……
あの場面で、あの笑顔は反則でしょ……

最悪の結末と見せかけて、最悪の一歩手前に落とすあたりのさじ加減は絶妙すぎます。
でもまぁ、これでよほどのことがない限りはリタイア、なんでしょうね。
戌子もそうだけど、これで出番が終わりというのが勿体無さ過ぎるキャラですよ。

兎にも角にも、前回の戌子と、今回の愛恋。
この二人が今のところ、自分の「ムシウタ」キャラツートップになりそうです(苦笑)
本筋からはちょっと離れた6巻と7巻がシリーズ中最も評価高いってのも微妙な気がしないでもないですけどねー
まぁ、本筋があるからこそ、こういう番外編のような話の価値が高まるわけですけども。