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 狂乱家族日記 参さつめ 著:日日日     【ライトノベル雑感】
2005/10/26 11:36

狂乱家族日記 参さつめ
「狂乱家族日記 参さつめ」
ファミ通文庫。 (→amazon  →bk1

シリーズ3冊目……なのですが。
あれ?
これって家族モノだった……はず……だよね?
何でいきなりSFファンタジーな展開になってるんだろうか(爆死)
そもそも、前回までは曲がりなりにも出番(活躍の場)がちゃんとあった乱崎家の家族の出番がほとんどないって。
これで家族モノと呼ぶのは相当無理があるというか。
うーむ……

ストーリー的には嫌いじゃないし、むしろ今までの中では一番しっかりとしてる気もするんだけど、上記の通り家族の中で出番があるのが鳳火と凶華の二人だけで他は完全にサブキャラ以下の扱いになってるのが何とも。
代わりにほぼ全編に渡ってメインになってるのが個人的に興味があった死神三番の人。
彼女は彼女で非常に良いキャラだと思うし、好感が持てるんだけど、如何せん1・2巻と比べると全く別種の雰囲気になってしまっているのが微妙すぎる。
何か戦闘シーンとかも多いけど、現時点では日日日氏に戦闘シーン描写の才能は伺えないし。
いや、悪いわけじゃないんですけど、延々読まされると普通に飽きる程度のレベルだと思うので。

ぶっちゃけ、中盤くらいまでは楽しんで読んでたんですけどね……
終盤に差し掛かっても他の家族の出番が全くなさそうだと理解すると同時に、じゃあ、この作品(巻)は何をやってるんだろうかと分からなくなってしまった。
あくまで”狂乱家族”が主役であるからこその作品じゃないのかなぁ。
仮に今回の話が家族モノとしては例外的な話であるとしても、それならわざわざ今まで一番ページ数多くしてまでやる必要があったのかどうかが微妙になるし。
何のために、どういった位置づけで今回の話が出てきたのかが理解に苦しみます。
あとがきには「1巻が”起”、2巻が”承”、3巻が”転”で、4巻以降がちょっと長い”結”」ってな感じのことが書いてありますけど。
もっと転じようがあったんじゃないのかなぁ。
どうにもこの3巻だけ浮いちゃってる気がします。

とまぁ、そんな感じで「狂乱家族日記」シリーズの3巻目として見るなら非常に微妙という評価ですが。
単体で見ればそう悪くもないと思います。
凶華の正体とか、今後に向けた伏線らしきものも幾つか出てきてますしね……
で、その凶華の正体というかその辺の背景が激しくSFファンタジーってます。
概念時空とか、魔族とか、精神寄生とか。
何か唐突にいきなり色々と出しすぎじゃない?と思わなくもないくらいです。
ネコミミやしっぽがついてる奴がまともな人間なわけがないって、そりゃそれは正論かもしれんけどねぇ(苦笑)

4巻以降は起承転結の”結”になるらしいんで、比較的完結が早そうなのは救い。
流石に”起承転”はそれぞれ1冊づつだったのに、”結”だけ5冊以上とか頭の悪いことにはならないでしょう、多分。
今後は凶華の正体と、1000年前の話あたりを軸に話が進みそう?
ていうか、1000年前の話とか出てきてるあたりでもうまともな家族モノとしては機能しない気がするんですけどね……
1・2巻だけ見れば良質の家族モノだったと思うのになぁ。
個人的に普通の血の繋がった仲良し大家族モノはあんまり好きじゃないし。(むしろ反吐がry)
自分のツボにハマる家族モノはそう多くないだけにもっとまったりした作品だったならお気に入りになったかもしれない。
ちょっと残念です。