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 アンダカの怪造学Ⅰ ネームレスフェニックス 著:日日日     【ライトノベル雑感】
2005/10/09 05:14

アンダカの怪造学Ⅰ ネームレスフェニックス
「アンダカの怪造学Ⅰ ネームレスフェニックス」
角川スニーカー文庫。 (→amazon  →bk1

鮮烈なデビューを飾った日日日氏の3作品目(あるいは4作品目)。
「ちーちゃんは悠久の向こう」と「私の優しくない先輩」はともにライトノベルなレーベルからの発売ではなかったため、これが日日日氏のライトノベル作家としてのデビュー作と言えなくもないわけですが。
とりあえず、率直な感想としては「王道だなぁ」の一言に尽きると思う。

はてしなく遠い隣の異世界──アンダカ。
これはアンダカに棲息する生物(モンスター)をこちらの世界に召喚する<<怪造>>が一般的なとなったそんな時代のお話……。
怪造生物(モンスター)と共存できる世界を夢見る少女・空井伊依(すかいいいより)は希望を胸に古頃怪造高等学校に入学した。
だが、入学早々、恩師が召喚したとんでもない怪造生物のせいで、とんでもない大事件へと巻き込まれ……!?

以上があらすじなわけですけど、なんとなく、悪い意味じゃなくて色んなライトノベルっぽい部分が集まって出来上がってるという印象があったり。
リアルで存在しない怪造という学問を学校で専門的に学ぶという部分は「まぶらほ」や「護くんに女神の祝福を!」とかと同じだし。
微妙にネタバレちっくになりますけど、主人公を平凡な女の子として描きつつ、ここぞという場面では世界の命運すら左右するような能力があるという矛盾した設定は「スレイヤーズ」なんかに近い(ような気が自分にはしました)。
そんなこんなで徹頭徹尾ライトノベルって感じな作品です。
「ちーちゃん」と「優しくない先輩」の二つと比べると明らかにターゲット層が違うと思う。
自分みたいにどちらも楽しめるという人も少ないないと思うけど、それでも「アンダカ」の方が馴染みやすいって人が多そう。

まぁ、自分としては前2作の方が好きなんですけどね(爆死)
いや、好きと言い切っちゃうのは微妙に語弊があるかな……
「アンダカ」はまだ始まったばかりの1巻なだけに評価を付けがたいところあるので。
でも、多分、これはハッピーエンドに近い形で終わると思うので、そんなに高い評価はつけない可能性高し。
前2作は「ハッピーエンド……なの、これ?」みたいな終わり方で、自分はああいう終わり方が好きで好きでたまらないのでその分も評価上乗せしてますから(苦笑)
逆を言えば、ああいう終わり方はあんまり好きじゃない……って人はこっちなら受け入れられるんじゃないかな。
意表をついて「アンダカ」のラストも微妙な結末にならないとは言い切れないけども。

中身に関して。
相変らずキャラの名前は西尾維新というか。
むしろ、昨今のラノベのキャラネーミングセンスをストレートに体現していると言っていいんじゃないかね。
主人公も空井と書いて「すかいい」と読んだり。
親友の魅神香美は上から読んでも下から読んでも「みかみかみ」だし。
何か狐耳みたいのがついてる(ように見える)教師は妖森吉音(あやかしのもりきつね)とか、いかにも。
個人的に一番のお気に入りが寮でのルームメイトの片津理夢(かたつりむ)
いつも布団の中にいて出てきたところを見たことがない。
多分、かたつむりとかその辺とかけてるんだろうけど、役どころが絶妙でした。
初めて喋った台詞が「…………ぐっど、らっく」とか。
読んでない人に魅力を説明するのは難しいですけど、読んだ人なら理解してくれるはず!(爆死)

でまぁ、ストーリーに関してはこれでもかっ!っていうくらいに王道。
怪造を勉強する学校に入学した主人公の少女が事件に巻き込まれて、それを一人で解決するという。
これもネタバレになりそうだけど、1巻目にしていきなり○○みたいな存在が出てくるあたりが「スレイヤーズ」っぽいですよね(何)
おそらく、2巻以降はしばらく出番ないと思うし。
この手の話では最初の掴みのために1巻で大きな存在を出しちゃうのが王道だからね。
2巻以降はそれと比べると小さな話になりがち。
さて、そこまで代わり映えしないものになってしまうのか、それとも2巻でもあっと驚くような展開をもってくるのか興味津々。


結論。
日日日氏の前2作が好きなら問題なく買い。
前2作が微妙だった~って人も、あの2作品とは違うのでもう1回チャレンジしてみるのもありかと。
自分はかなり嫌いじゃないので、続きが楽しみですよ。


追記
モンスターと仲良く暮らすとか、何かに似てる気がするとずっと考えたんですけど。
やっと思い出しました。
ポケットモンス(ry