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 ムシウタ05.夢さまよう蛹 著:岩井恭平     【ライトノベル雑感】
2005/09/17 14:17

ムシウタ05.夢さまよう蛹
「ムシウタ05.夢さまよう蛹」
角川スニーカー文庫。 (→amazon  →bk1

「ムシウタ」シリーズ最新刊。
今回の話は大助とその姉である千晴の、姉弟の過去と今の話。
大助が虫憑きになった理由とかが描かれてるわけですけど。
多分、自分だけだろうなーとは思いつつも、敢えて書いてみる。
大助って「Dクラッカーズ」の景と微妙に似てる気がするのです。
うん、自分以外にはそう思わないだろうけど、自分はそんな気がします。
ついでにもう一つ。
こっちはもう自分自身「それはないだろう」と思いつつ、千晴が「ONE」の瑞佳と(以下略
お姉さん風吹かせる千晴(瑞佳)萌え。

興味深かったのはやっぱり”始まりの三匹”に関して。
”アリア・ヴァレィ”の目撃証言がほとんどないとか、未だに容姿が全く不明ってのはそういうことだったのね。
一番気になるというか、おそらくこの物語の根幹にあるであろう”始まりの三匹”の誕生の理由とかも本当に僅かではあるものの明かされはじめ。
うーん、まだちょっと最終局面が思い浮かばない感じだけど、ラスボスは誰なんだろうか。
魅車八重子なのか、それとも”始まりの三匹”のどれかなのか。
或いはそれ以外の虫憑きという可能性もあるのか。
もしくは、魅車の裏に更に黒幕という可能性も考えられなくはないか。

ストーリー的には今回はわりと平凡っつーか、無難。
何というか、今回は前回の続きなわけですけど。
前回提示された謎を明確にしつつ、次へと繋がる道作りに徹した感じ。
まぁ、それでも一つのお話としてはしっかりとまとまってるのは好印象。

しかし、”大食い”は想像以上だったなぁ。
”浸父”があっさり倒された(ように見えてた)だけに”始まりの三匹”といえど、そんなにずば抜けた能力を持ってるわけではないのかと思ったら、これは……
今回の話見ても、大助は誰かの犠牲を伴う勝利というのは絶対的に嫌うだろうから、安易な誰かが犠牲となって~~という展開もなさそうな感じだし。
さて、一体どういう方法でもって”始まりの三匹”を倒すのか興味津々。

他の1号指定の動向。
詩歌は、まぁ予想通りに行動中。
今回のことで大助と、特環と、”むしばね”の関係がどう動くかにもよるけど、そう簡単に共闘という風にはいかないだろうからなぁ。
そして、この三者(一人と二組織)とは違う行動を取っているのが、ハルキヨと茶深。
ハルキヨは建前上は魅車配下ってことになってるんでしょうけど、だからといって、そのまま大助達と即戦うことになるという展開も考えづらい。
ていうか、どういう思惑で動いてるのかが全く謎ですよね……
何となく、直感ていうのも馬鹿らしい感覚ですけど、「Dクラッカーズ」の甲斐氷太と少しだけポジションが似てる気もしないでもないので、場合によっては大助と共闘することになる可能性も、ある?

茶深の方はハルキヨのような絶対的な力がないだけに、ハルキヨとは違った意味で今後は予測しづらい。
そういや、今回の杉都綾は予想外と言えば予想外だけど、よく考えるとこのシリーズって毎回誰かしらやられてるしね。
千晴はもうしばらくは(少なくとも”アリア”に再会するまでは)無事だろうし、次に犠牲になりそうなのは誰かねぇ(爆死)
まぁ、茶深もキャラ紹介で「すべての虫憑きを支配し、その頂点に君臨することを夢見る」って書いてある以上死亡フラグが立っていると見るべきだよね(爆死)
最終的に茶深の夢が叶う展開はあまりにも考えづらいからねぇ。
どのタイミングでかは分からないけど、舞台から退場することになるのは確実か。

あぁ、キャラ紹介と言えば、今回はラノベでも珍しいと思われる4ページもキャラ紹介にページが費やされてたわけですけど。
これは個人的にかなり嬉しい配慮。
流石にこのシリーズはbugもいれてまだ7冊だから登場人物の把握はしやすいけど。
シリーズもので10巻とか続いてるような作品は問答無用でキャラ紹介ページを入れるべきだと思います。
それだけでも読みやすさが段違いになりますからね……

閑話休題。
それ以外のキャラで気になるのは千莉とか。
今回初めての戦闘行為への参加でしたけど、想像以上だったというか。
暫定的に異種3号に認定されてるらしいけど、もしかしたらそれ以上になる可能性も高いわけで。
流石に1号指定されるまでいくかどうかは微妙なところだけど、それも千莉の役割次第かな。
この作品のヒロインと呼べるのは詩歌と、利菜と、bugシリーズの亜梨子の3人いて。
亜梨子はまだどういう位置づけなのか微妙なところあるけど、能力的には1号指定されててもおかしくないし。
仮に千莉がこの3人に並ぶ(というか3人が同格というわけでもないんだけど)ことがあるとするなら、1号指定されてもおかしくないよなぁ……
なんだかんだでメインヒロインは詩歌になると思いますけどね。


そんなこんなで、このシリーズも大変面白くなってきたなぁ。
そろそろクライマックスが近そうだし。
角川スニーカー文庫の中ではダントツでオススメな作品。