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 ソウルドロップの幽体研究 著:上遠野浩平     【ライトノベル雑感】
2005/09/14 11:18

ソウルドロップの幽体研究
「ソウルドロップの幽体研究」
ノンノベル。 (→amazon  →bk1

昨年の9月くらいに発売された上遠野氏の新作。<1年経ってるのに新作という表現もどうかと思う
電撃文庫、徳間デュアル文庫、講談社、富士見ミステリー文庫に続く5社目の作品。
これだけ色んな出版社から作品出してる作家も他にいないですよね……
で、上遠野氏と言えば、作品間リンク
自分が確認したというか、リンクしてるいるであろう部分を抜粋。

「死んでなお──いや、死んでからの方が騒ぎが大きい。 とにかく、寺月の奴が少しでも噛んでいたとなれば、その件に関しては一切近寄らないことが最善の策だ。」
旧MCE云々というのも出てきますし、今回の舞台(事件)そのものが寺月恭一郎が遺したものに関わっているのは間違いないかと。
この台詞の主もその言動から、寺月氏と同等か、或いはそれより上に位置するっぽいので、もしかしたら「ブギーポップ」本編での出番もありえなくもないかも。

「私は、もちろんあのお方のようにはとてもなれないけど──でも、精一杯やってみるわ。 もしかすると、どこまでも頑張れば、もしかして──私もあのお方と同じように、死神に殺されるほどの存在になれるかもしれない。 世界を変えて、突破させることに、挑戦してみるわ……またいつか会うこともあるかもしれないけど、そのときは、きっと──」
”あのお方”の補足説明として、最後は屋上から飛び降りて自殺した女子高生という記述があるので、まず間違いなく水乃星透子(みなほしすいこ)のことでしょう。
”死神”に関しては言わずもがな。
とりあえず、この台詞のキャラは作中で名前が出てきてないので、もしかしたら、既に本編に登場済みだったり……なんてことはないか、流石に。
イマジネーター関連は飛鳥井仁もまだまだ活動中みたいだし、今後本編でも登場する可能性もなくはない。

「いや──あいつはその、榊原弦っていう不世出のものすごい武道家の、そのモーションデータが組み込まれているのだ」
榊原弦(さかきばらげん)は凪と谷口正樹の師匠。
本編ではそんなに出番はないけど、名前は何度か出てきてますな。
で、その榊原弦のモーションデータが組み込まれているというのが、二人の主人公のうちのひとりのロボット探偵こと千条雅人。
まぁ、これは別に重要な複線とかいうわけではなく、単なる遊び設定だと思いますけどね。


そんなこんなで、まぁこの辺は確実にリンクしてると言える部分。
で、リンクしてる部分はいいとして、ストーリー的にはどうなの?というと。
何とも普通。
面白いか面白くないかって聞かれたら、面白いんですけど。
これも結局は「ブギーポップ」なんだよねぇ。
新シリーズ(完全な新作)というよりは、もう一つの「ブギーポップ」みたいな。
裏の主役たる”ペイパーカット”もブギーポップではない世界の可能性というか。
あっちと違って自動的ではなく、自己の意思で動いてるところが最大の違いなんだろうけど、その点以外はやってることに違いはないようにも思えるし。
要するに、この作品で何がやりたい(描きたい)のかがちょっと分からない。

構成自体は1作目「ブギーポップは笑わない」に酷似。
キャラもそこまで魅力的には思えなかったし……
うーん、面白いんだけど色々と物足りなすぎる作品だなぁ。

「ブギーポップ」が好きな人ならリンクしてる部分とかでニヤニヤできるけど。
未読な人はこの作品読むよりは「ブギーポップ」読んだ方が無難。
そっちが気に入った人のみ、こっちも読むというのがベストかと思われますよ。