
「サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄」
講談社ノベルス。 (→amazon →bk1)
戯言シリーズ5作目。
まぁ、上下巻なので正確には”4作目の下巻”という扱いになるのかな。
下巻なので当たり前ですけど、真相が分かって事件解決(……してるのかどうかは微妙なところですけど)。
以下、ネタバレありなのでご注意を。
一番やられたのは石丸小唄=哀川潤だったという事実かなぁ。
ネタばらしされるまで普通に気付きませんでしたよ……
普通にかなりお気に入りのキャラになってたので、哀川さんの変装だったと知った時はわりと(ぶっちゃけ事件の真相が理解できた時よりも)ショックでした(爆死)
本物もしっかりいるらしいけど、それはやっぱり自分が気に入った”石丸小唄(哀川潤変装版)”とは別人だろうし。
まぁ、今後本編に登場するようなら比較ができて面白いかもしれないけど。
で、事件の真相。
これはまぁ、やられたと言えばやられたという感じではあるものの。
衝撃というか、インパクトはそうでもなかった感じがする。
というか、今回に限らず、自分の戯言シリーズの評価がそこまで高くもないのはその辺が一番大きく影響してるっぽい。
十分に面白い作品だとは思うものの、95点以上つけれるくらいの超名作とは明確な差があるし。
何をもってして衝撃を受けるかというのは人それぞれですけどね。
今回、株を上げたのは根尾さん、三好先生あたりか。
特に根尾さんは前回がいかにもな3流脇役だっただけに、スパイだったとは意外な事実。
人間的には特別凄いとは思えないですけど、それが逆に凄いですよね。
仮にも天才と言われる人を欺いて、スパイ活動を行ってきてたわけで。
一見(一読?w)、何の特徴もない平凡そうに見えるのに。
あとはイマイチ自分が理解しきれなかったのが神足さんか。
彼は単なる被害者なのか、それとも全てを理解した上での(協力的)行動だったのか。
仮に前者だとすると黒すぎる……素敵なほど黒すぎます。
”害悪細菌”はその名前(通り名)通りの人物だったということなのかねぇ。
そう考えると、ホントに”チーム”の面子は一筋縄でいかないどころじゃない、むしろ縄なんて無数にあっても”とらえよう”がない奴ばっかりなんだろうなぁ。
今後どういう展開になるのか分からないけど、他のメンバーの登場にも期待。
いーちゃんは相変わらずいーちゃんで。
流石に一見無理そうな距離を飛び移ったシーンでは、「(後先考えない)馬鹿か?」と思ったものの。
それ以外はまぁいつも通り。
哀川さん(=小唄さん)との会話も面白いしね。
あとまぁ、どうでもいいんだけど、斜道卿壱郎は想像以上に無様だったね。
事件発覚後の取り乱し様なんてホントに無様の一言に尽きる。
その後の、未来、結末を全く予想できていない行動も愚かの一言。
天才といえど、格の違いの前にはどうすることもできないと、そういうことですか。
多分、この人の人生は玖渚と出遭った、その瞬間に終わってたんだと思う。
そして、それに追従することを強いられている大垣志人&宇瀬美幸の二人も同様に終わってると思う。
この辺の登場人物に関しては生き残ってはいるものの、(この)物語的には死んだも同然で、おそらくもう二度と出番はないでしょうな……
それよりも忘れちゃいけない人物がもう一人いたか。
ラストの姫ちゃんには笑わせてもらいました。
結局、「クビツリ~」で見せた本音の部分はもう見られなそうなのが残念だけど。
キャラとしてはこのままいった方が人気出そうだしね。
個人的にはこうあっさりと再登場したのはちょっと意外だったけど。