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 ルカ ─楽園の囚われ人たち─ 著:七飯宏隆     【ライトノベル雑感】
2005/06/23 09:57

ルカ ─楽園の囚われ人たち─
「ルカ ─楽園の囚われ人たち─」
電撃文庫。 (→amazon  →bk1

第11回電撃小説大賞<大賞>受賞作。
発売されたのは2月なので、今更感が漂いますが(汗)

率直な感想としては、秋山瑞人氏の「鉄コミュニケイション」を劣化した感じ?(爆死)
世界でたった一人生き残った少女とか、どうしたって意識せずにはいられないじゃないですかー
何かもうね、初期設定の時点で完敗してると思うのですよ。
新人作家のデビュー作と、電撃の看板作家である秋山氏の傑作を比較すること自体が間違ってるのかもしれないですけど。
それでもやっぱり、これだけ共通点がある以上、全く意識しないというわけにもいかないわけで。
物語としては悪くないだけに、「鉄~~」を未読な人が読めば違った視点の感想になりそう。

とりあえず、良くも悪くも無難な作品かなぁ、と思う。
まぁ、それはこの作品に限ったことじゃなくて、近年の電撃の<大賞>受賞作はみんな第一印象は地味なんだけども。
昨年、「塩の街」でデビューした有川浩さんが2作目の「空の中」で(個人的に)ブレイクしたことを考えると、デビュー作の出来で作家の良し悪しを判断するのは愚行だと思うので、今後に期待ということで……


って、内容に全く触れてないことに気付いた。
えーと……そうだなぁ、主人公のまゆは……ごくごく普通の女の子だったなぁ(爆死)
他に個性的なキャラは……あー……特にいなかったなぁ(爆死)
タイトルの「ルカ」ってのがどういう意味なのかとちょっと気にしてたけど、予想外に何でもないこと(同義語:どうでもいいこと)でがっかりしたなぁ(爆死)

うーん。
よくよく考えると、この作品のキャラって個性薄すぎ?
そもそも、まだ読み終わって2,3日しか経ってないのに既に名前が思い出せないキャラとかがいる時点でなんだかなぁ(苦笑)<自分の記憶力にも原因ありそうですけど
ストーリー展開もわりと平坦で盛り上がりどころに欠けるし。
「塩の街」や「キーリ」(2003年の電撃<大賞>受賞作)と比べても、明らかに見劣りするような。
「鉄」と比較してしまう云々とか、電撃の<大賞>受賞作は比較的地味ってことを考慮してもこれって、普通に佳作レベルな気がしないでもない。

強いて良かったと思える点を挙げるとすれば、ラストかな。
「鉄」は最後の最期までは描いてなかっただけに、きっちり世界を終わらせてるのはちょっと新鮮でした。
世界でたった一人の人間なわけですからね、何事もなく生き続けられたとしても、数十年後にどうなるかは明白なわけで。
当たり前の話ですけど、まゆが死んで。
そして、滅ぶわけですよ、人間が
まぁ、実際そこまで描く必要があるのかどうかっていうと、微妙なとこなんですけども。
この手の話では大抵、幸せなままで終わらせることが多いですからねぇ。
しっかりと回避できない事実を突き付けるというのは悪くないと思う次第。


まぁ、良かったとはっきり言えるのはそれくらいか(苦笑)
次の作品が出れば多分買いますけど、優先順位はあんまり高くないかな。
是非とも第2の有川浩さんを目指して、自分を驚かせるような作品を書いて欲しいところ。