
「リリアとトレイズⅡ そしてふたりは旅行に行った<下>」
電撃文庫。 (→amazon →bk1)
シリーズ第2作、というか下巻なのでシリーズ最初の冒険終わり、というところか。
とりあえず、ストーリー的にはごくごく普通。
あくまでこういう風に「アリソン」風味を続けていくつもりなのかなぁ。
個人的にはせっかくの続編なんだから、「アリソン」では出来なかったことをやって欲しいと思うんだけど。
で、やっぱり一番気になるのはヴィルなわけですよ。
途中から何となく想像はしていたものの、実際に本人の口からそう言われると複雑というか。
うーん……ヴィルは今の、現状、こういう裏幕の場所にいることを良しと思ってるのかなぁ。
少なからずも普通の一般的な生活をアリソンと送りたいという気持ちはないのかなぁ。
もしも、そういう「普通」を状況なりが許さないにしても、それに甘んじるのは彼らしくないと思うんだけど。
とすると、結局、自分の意思でこうなってるのか。
そして、アリソン。
美味しいところを持ってくなぁ(苦笑)
しかも、本編で一番良いとこを掻っ攫った上に、収録されてる短編の「遺書」がまた非常に素晴らしい。
正直、本編よりもこの短編の方が大好きだったりするんで。
リリアとトレイズの二人はホントに頑張ってると思うんだけど、如何せん、アリソンの存在感が大きすぎ。
意図的に出番(活躍の場)を減らしでもしないと、どうにもメインの二人が映えないね。
メインその1、リリア。
もう一つ収録されてる短編とか読むと、どうしても”アリソン”の娘だなぁ……ということを再認識させられてしまう。
親離れとでもいうか。
”アリソン”を全く意識しないで済むくらいの個性を持たないと”リリアとトレイズの物語”にはならない気がする。
メインその2、トレイズ。
頑張ってるんだけどねぇ。
とりあえず、トレイズの一方通行な想いからは脱却できた感じで、彼としてはこれからってところなのかな。
ただ、アリソンの馬鹿でかすぎるほどの存在感を受け継いでるリリアと違って、どうにもトレイズは地味な感じがつきまとう(爆死)
ベネディクトとフィオナの息子だから、アリソン&ヴィルの娘と比べると地味に映るのは仕方ないのかもしれないけど(苦笑)
でも、やっぱり主人公の一人なわけだからね、ヴィルを超えるくらいというのは難しいにしても、それなりの存在感を見せて欲しいところ。
サブキャラ、カルロ。
あとがきでもちょこっと書かれてたけど、ホントに機会があったらカルロを主人公で作品出せそうな気がするなぁ。
あぁ、あとがきと言えば、今回は2つ収録されてる短編の間にありましたね(爆死)
あとがきを最初に読む派の人は一瞬、「あれ?今回はあとがきなし?」って思いそう。
そんなこんなで、評価としては……中の下くらい?
点数で言えば「アリソン」評価込みで75点、この作品単体として見れば65点ってところだなぁ。
現時点では「アリソン」劣化版という感じにしか見えないので、とりあえずは次に期待。
ていうかね、1巻の「アリソン」にも収録されてた部分を削除すれば1冊に収まる程度の文章量なんですよね。
短編2つ入れると、流石に1冊で収めるのは厳しくなると思うけど。
でも、わざわざ2冊に分ける必要はあったのかなぁ……
ちょっとその辺も気になりました。