
「ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス」
電撃文庫。 (→amazon →bk1)
2年ぶりのブギーポップ最新刊。
今のところ公開してるライトノベルの感想は一部を除いて、2003年の夏以降に読んだ作品のみであり。
「ブギーポップ」の感想をきちんとした形で書くのは今回が初めてであり。
自分はブギー信者にとどまらず、上遠野信者であり。
にも関わらず、良い感想が書けないのが悔しいです(爆死)
そんなわけで、今回はシリーズの中で一番微妙な出来でした……
思い起こせば、前作の「ジンクス・ショップへようこそ」の時も今までで一番微妙っぽくて80点というブギーシリーズの最低点をつけたのですが。
今回は75点くらいか。
「最近の上遠野浩平は微妙」という意見はすべからく無視してきた自分ですけど、こうなると単純に擁護も出来ないなぁ。
「事件」シリーズは相変わらず面白いし。
「ディシプリン」も評判は悪くないのに。
何故か「ブギーポップ」だけ嫌な停滞を見せ始めてるのが気になる。
「ディシプリン」の連載が続いてたとはいえ、2年も新刊が出なかったことも気掛かりだし。
とりあえず、今回の感想。
まずね、何かに追われる少年と少女という構図は流石に見飽きました(苦笑)
「ディシプリン」の方もそういうのがありましたけど、上遠野氏は逃亡劇ダイスキーなのだろうか。
何かね、キャラが変わってるだけでやってることが全然変わらない気がしてしまう……
どっちかが有能で、どっちかが役立たず的な立ち位置もいかにもって感じ。
今回の主役は蒼衣秋良(あおいあきら)と織機綺の二人なわけですがー
織機の方はいいとして、蒼衣は誰かとキャラが被ってる気がするなぁ、と思ったら、ピート・ビートに立ち位置がそっくりですね(爆死)
なんつーか、毎回新しいキャラを主役級の位置づけにするのは別に構わないんですけど、それなら、しっかりと個性付けはしてほしいなぁ。
ビートみたいな少年と織機が正体不明のものから逃げ回るっていう情報だけで、もう終盤までの方向性が見えちゃうのがねぇ。
あとは、リセットの姉であるリミットは初登場だっけか。
(「ディシプリン」の方で既に出てたような気もしないでもない)
とりあえず、面白そうなキャラではあるものの、パールと微妙に似てると言えなくもない。
性格とかは丸っきり違うけど、絶対的なものに反して、何かをやろうとしてる部分とか。
まぁ、人物としての厚みはリミット>>>パールだけども。
今後のリセットとの絡みも面白そうだね。
姉妹対決とか、ホントにありそう。
それ以外では何といっても、長谷部京輔とハリウッドという組織(?)の存在。
凪との会話の内容も気になるところ……
このあたりは「ジンクス・ショップへようこそ」で少し明らかになってきた統和機構と共に、終盤へのいかにもな布石という感じ。
「ディシプリン」の方が連載終了して、そっちの情報も含めて、「ブギーポップ」という作品が終幕へと向かいつつあるのは確かで。
はてさて、伏線として利用できそうなことはそれこそ数え切れないくらいあるんだけど、どうやってまとめるのか興味津々(苦笑)
とまぁ、こうやって書き出していくと、結局のところは「今後に期待!」みたいな感想に落ち着くわけで。
つまるところ、それは「今回の話はあんまり面白くなかったね」ということを暗に言ってることになるわけで(爆死)
うん、でも、ホント、今回の話は一つのストーリーとしては面白味に欠けすぎてたよね(爆死)
正直なところ、この話だけで評価すると75点でもつけすぎな感がありますよ。
おそらく、今回しか登場しないであろうブリックもメビウスも、物語の役割上、仕方ないとはいえ、あまりにも印象薄すぎ。
それで一つ思い出したけど、ここに来て1巻のマンティコア事件が絡んでくるとは思わなかった。
流石に後付けだとは思うけど、それでもこの辺の過去の遺産の利用方法は流石に上手いっつーか、絶妙だなぁ。
蒼衣が来生真希子に関係性があったりとかも。
長編シリーズで、シリーズ終盤になってから前半の出来事を絶妙に伏線として利用した作品としては「魔術師オーフェン」とかがあるけど。
あぁ、そういや、自分が読んでるラノベで10巻以上続いてる作品って数少ないことに気付いた。
まぁ、ラノベの数が爆発的に増えていったのは「ブギーポップ」とか以降だから、あと数年もすれば長編シリーズももっと増えるのかもしれないけど。
「ブギーポップ」の場合は1巻ごとに一つの話が一区切りしてる上で、更に本流は別の場所で進んでるのが凄いところかな。
各巻のストーリーはあくまで支流で、その支流も含めたメインとなる本流が存在するという。
「ブギーポップ」に限らずだけど、この手の長編シリーズはまとめ本みたいなのを出して欲しいですよね。
もはや、キャラが多すぎて誰がどういう人物だったのか、出番が少ない印象の薄いキャラほど記憶が曖昧だし。