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 キリサキ 著:田代裕彦     【ライトノベル雑感】
2005/03/14 12:57

キリサキ
「キリサキ」
富士見ミステリー文庫。 (→amazon  →bk1

表紙とタイトルが気になって購入。
「キリサキ」という言葉から真っ先に連想したのが、切り裂きポチョムキンだったりする自分。
分かる人だけ分かって下さい。<ラノベ読む人なら分かってくれるはず!

他に「平井骸惚此中ニ有リ」という作品を書いてる人らしいですが、そっちは未読なのでこの作品が自分は初めて。
文章はわりと読みやすく、キャラ設定もしっかりしてるし、新人(?)の作品としてはわりと無難な出来。

全体を見ると、ミステリー(サスペンス?)っぽい要素とSFっぽい要素が混じってる感じで、まぁ、前者に関しては特に思うところもないわけですが(爆死)
後者に関して。
ミステリの中で「時間」という要素を組み込んだのは非常に上手いと思う。
思うんだけど、これはアレですよ、いわゆる「こういうのもありでしょ?」的な方法で。
えー、言いたいことが分かりづらいですけど、明確な論理的解釈を用いずに勢いでありと思わせちゃってる感じというか。
だから、ミステリの味付けとして見るなら新鮮味があって面白いとは思うけど。
SF設定単体で見ると、なんだかなぁ……という気分になるかもしれない(苦笑)

ストーリー的なことはネタバレになりそうなので省略しますが。
主人公がシスコン(姉大好きー)を克服したのは良かったですね?(爆死)
タイトルにもある通り、主人公が殺人鬼で、そうなった理由は大好きだった姉が殺害されたからで。
まぁ、復讐というか八つ当たり的なものだったんだろうけど。
もしも、最後が姉大好きーなままで終わってたら凄い微妙だったなぁ、と思うわけです。

もう一つ。
主人公(男)は冒頭で死んでしまって、何故か別の人間の身体の中に入ることになるんですけど。
それが女の子の身体で。
つまり、外見は女の子、でも中身は男!という感じで話が進むんですけど。
ぶっちゃけ、あんまり意味なかったよね(爆死)
いや、最後まで読むとその「意味」は確かにあるんだけど、異性の身体の中に入ってしまったドキドキ感のようなものが全くなかったのが残念。
この手の話だと、大抵は裸見たりするのが凄い恥ずかしかったりとかするのに、この主人公は別に何とも思ってないみたいで、何かがっかり(謎)

あとは作中に出てくる「ミルク焼き」というのが物凄い印象に残りました。
イジメの行き着く先って拷問!?
これはリアルでも実在するのだろうか?
ちょっと、いや、かなり恐怖ですね(謎)


とりあえず、面白い作品ではあるので、時間があればもう一つのシリーズの方も読んでみたいです。
えぇ、時間があればね……