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 GOSICKⅣ-ゴシック・愚者を代弁せよ- 著:桜庭一樹     【ライトノベル雑感】
2005/02/09 12:16

GOSICKⅣ-ゴシック・愚者を代弁せよ-
「GOSICKⅣ-ゴシック・愚者を代弁せよ-」
富士見ミステリー文庫。 (→amazon  →bk1

最近人気急上昇中で絶好調の桜庭一樹さんの最新刊。
その勢いに乗ってか、今回の話はシリーズ中で一番良い出来だった気がする。
ミステリ物としてはあまりにも微妙すぎるという印象のシリーズだけど、今回は比較的まともに、ミステリしてたような気がする。
トリックもそこそこの意外性と、そこそこの現実性があって良かったかな。
まぁ、このシリーズをミステリとして読んでる人はあんまりいないだろうから、トリックの出来は面白さには直結しないんだけど。

ストーリー的には嵐の前の静けさというか、次あたりで一気に物語が動きそうな予感。
これ、ジャンルとしてはどういう位置づけになるんだろう。
架空歴史物っぽい側面が今後はメインになりそうだし。
最初はヴィクトリカが次の大戦(第二次世界大戦)の切り札的な扱いをされてることが良く分からなかったけど、ここまで読み進めると、なるほどと思えますね……
確かにヴィクトリカの頭脳というのは戦争をする上で切り札になりうる。

あと、今回忘れちゃいけないのがアブリルですね。
もっと険悪なムード漂うのかと思ったら、意外にもそんなことはなく。
思ったより平穏なヴィクトリカとアブリルの邂逅。
つーか、やっぱりアブリルに勝ち目はないよねぇ(苦笑)
「灼眼のシャナ」のサブヒロインである吉田一美と同様に勝ち目のない恋愛というのは見てて非常に面白い。<嫌な人ですね
まぁ、こっちは「シャナ」みたいに三角関係を強調するつもりはないんだろうけど。

ブロワ警部も前回から個人的株急上昇中。
何気に好きなキャラかもしれない。
ヴィクトリカ&一弥の敵に回りそうな気もしないでもないけど、ヴィクトリカとの”約束”を未だに律儀に守ってるあたり、心の底ではそんなに嫌ってない気がするんですけどね。
ヴィクトリカを守って力尽きたりする展開になると、個人的にかなりお気に入りキャラになるんだけどなぁ(笑)


結論。
これまではさりげなく伏線を残しつつも、基本的には1巻完結のぷちミステリ風味なキャラ小説という感じでしたが。
ここに来て、ヴィクトリカ出生の秘密も明らかになって、メインのストーリーが動き出したようで。
こうなってくると、シリーズ物として生きてきますよねぇ。
各巻で毎回一つのストーリーが完結するシリーズ物がダメというわけじゃないけど、それってシリーズ物であることを活かし切れてない気がするんですよ。
折角シリーズ物にするならば、全ての巻が集まることで一つの作品になるような構成の方が好きなので(苦笑)

あぁ、それと。
今回の表紙、激しく「ローゼンメイデン」っぽくないですか?(爆死)
最初にこの表紙見た時、普通に「ローゼンメイデン」と間違えましたよ(爆死)