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 ミナミノミナミノ 著:秋山瑞人     【ライトノベル雑感】
2005/02/04 12:21

ミナミノミナミノ
「ミナミノミナミノ」
電撃文庫。 (→amazon  →bk1

秋山瑞人氏の新作。
多くの人は「イリヤの空、UFOの夏」の作者という認識なのでしょうが、自分の中では最高のライトノベル「E.G.コンバット」の作者という認識です。
「E.G.コンバット」「猫の地球儀」と立て続けに名作だったんで、一時期「秋山瑞人は神!」という信者っぷりを発揮してましたが、世間的には好評な「イリヤの空」で個人的にクールダウンしてからは、そこまで入れ込むことはなくなったなぁ。
「イリヤの空」も嫌いじゃないですけどね。
ただ、秋山作品の中では一番レベルが低いと思ってます。

で、その「イリヤの空」と同じようなコンセプトで書かれているこの作品。
読む前はちょっと微妙なのかなーと思ってましたけど、いやぁ、流石に秋山瑞人はこのままじゃ終わらないね!
特にここが良い!っていう部分はないけど、全体的にソツがない感じで、(1巻として)現時点ではイマイチな点が見つからないです。
イリヤと同じコンセプトってことで、もっとボーイミーツガール系だと思ってたんですけど、実際読んでみるとそういう色は薄いですよね。
自分だけかもしれないけど、どっちかと言えば「ひぐらしのなく頃に」っぽい感じもしたり。
主人公が夏休みにやってきた「閉ざされた」島で、島民たちが「何かを隠している」とか。
まぁ、別に推理物じゃないんで、謎そのものはわりとあっさりと明かされていきますけど、主人公が彼らに感じている違和感とかは「ひぐらし」のような雰囲気に近いものがあると思った。
「蟹」の話をした時に空気が変わる場面とか。

ま、結局のところ、あくまでシリーズの1巻という位置づけなんで最終的な評価がどうなるかは分かりませんけどね。
「イリヤの空」だって3巻までは名作認定してたけど、4巻で一気に良作レベルまで落ちたし。
今回は水前寺のような強烈なキャラこそいないものの、結構個性的なキャラが揃ってるだけに、前回と同じような主人公とヒロインだけで物語を終わらせるようなことにならないことを祈るばかり。
物語は主人公とヒロインが作るものじゃないのです、脇役が作るものなのです。
たとえ、ボーイミーツガールで主人公とヒロインが出会ったことで始まる物語であっても、それを二人だけで終わらせてしまったんじゃ、物語としては単調になってしまうのでね。
あくまで持論ですが。

好きなキャラは……天誅とブタマンかなぁ(爆死)
天誅さん、良いですよね(笑)
こう、言葉で説明しづらい破天荒なキャラは大好き。
ブタマンは見かけと内面のギャップがツボ。
挿絵見た限りでは、いかにも人畜無害そうなデブキャラにしか見えないのが良い。
ヒロインの春留は現時点ではわりと印象薄いかな。
出会いは強烈……ってほどでもなかったし。
伊里野の鼻血の方がよっぽどインパクトとしては大きかったからなぁ(苦笑)


今回は「イリヤの空」の時のようにhpでの連載待ちというわけじゃないから、比較的早く完結する予定なんですかね。
秋山氏の作品は(完結が絶望的な「E.G.コンバット」を除いて)2~4巻できっちり完結させてるのが一番のポイント。
長編シリーズには長編の良さがあるというのは分かってるけど、最近はあんまり長編にする必要が感じられない長編物が増えてるという印象があるし。
何はともあれ、続きが楽しみな1冊です。