
「ホーンテッド!2」
MF文庫。 (→amazon →bk1)
これはまた……随分とやってくれる作品ですね(苦笑)
冒頭で明らかにされる設定が何と言うか、想像外ということもないんだけど、「それってありなのか!」と思わず叫ばずにはいられない感じで、してやられた感があります。
ネタバレはあまりしたくないけど、2巻の感想書く上でこの部分はネタバレせずに書くのは不可能なので、冒頭の1行目で明らかになる設定すらネタバレは見たくないという人は見ないように。
1巻は主人公と、ゴーストになった幼馴染(恋人)と、もう一人の後輩の女の子と三角関係っぽいような、そうじゃないような微妙な関係を描いてたわけですが。
それは全てミスリーディングでしたっ!という、ある意味1巻の全てを否定しかねない衝撃の告白。
実は主人公は女の子だったという(爆死)
ちなみに、その幼馴染の恋人である深春は知ってたっぽいので、騙されてたのは主に読者だけということなんですが……
主人公と幼馴染の深春のラブコメを期待してた人にとっては裏切られたってことになるのかなぁ。
自分は別に女の子同士でもラブコメは成立すると思うんで、ぶっちゃけ、主人公が女の子だったという事実はあんまり気にならなかったけど。
むしろ、「普通」のラブコメじゃないところが新鮮で良いと思ったり。
「男だと思ってたら実は女だった」というパターンはわりとよくあるというか、そこまで珍しいものではないと思うけど、男だと思ってた主人公が実は!ってパターンはかなり珍しいかと思う。
でまぁ、それだけならまだしも。
この主人公、1巻に登場した超個性キャラ”ブーメランばばあ”によって、戸籍の性別を男に書き換えられてるというありえない背景を持ってたり。
つまり、生物学的には女の子だけど、周囲には男の子で通っていて、戸籍上も男の子という複雑怪奇な設定。
今までになかったタイプの新しい主人公キャラな気がします(苦笑)
あとは1巻の後輩キャラもなかなかに個性的だったけど、今回の新キャラも思った以上に個性的でその辺もかなり好印象。
特に神河史記(かみかわしき)というキャラはかなり好きですねぇ。
授業中に「まずい! 現在この部屋は宇宙人からの侵攻を受けている! 今すぐスカラー波から身を守るために鏡の盾を用意しろ!」とか突然叫びだすあたり最高すぎ。
最近は微妙に電波っぽいヒロインとかも増えてきたけど、男性キャラで天然電波なのはまだ珍しいと思うので貴重。
スカラー波とか、凄い久しぶりに聞いたなぁ(苦笑)
2年くらい前の白装束集団(パナウェーブ研究所だっけ?)以来だ。
某「ジサツのための101の方法」で似たような電波が出てくるので、当時は興味を持ってちょこっと調べたりしたなぁ……(遠い目)
話題が戻して。
各キャラに肩書きというか、ニックネームみたいなのがついてるのもナイス。
(主人公が勝手に心の中で使ってるだけで、実際にそう呼びかけたりはしないけども)
このあたりが西尾維新っぽいとか言われる理由の一つなんですかね?
自分は戯言シリーズとか読んでないんで、良く分かりませんが。
結論。
基本的にはキャラ小説なんだろうけど、単なるキャラ小説で終わってない気がするのが面白い。
典型的なオタ向けのラノベで、評価は割れそうな気もするけど。
史記とか面白いキャラが多いけど、1巻で準ヒロイン的位置づけだった後輩キャラが2巻では名前だけしか登場しなかったことを考えると、3巻以降でもレギュラーが確定してるのは主人公と深春だけなんだろうなぁ。
毎回全員出すわけにもいかないだろうけど、折角これだけ個性的なキャラが揃ってるのに、出番なしというのは勿体無い。
欲張りな悩みですな……
とりあえず、続刊が出たら確実に買い。