« 吉永さん家のガーゴイル4 著:田口仙年堂 | メイン | シュプルのおはなし2 著:雨宮諒 »
 てくてくとぼく 著:枯野瑛     【ライトノベル雑感】
2004/09/29 04:01

富士見ファンタジア文庫。

枯野瑛氏というと、同じく富士見ファンタジア文庫から出てる「Wind -a breath of heaet-」の著者としては知ってたけど、オリジナル作品を読むのは今回が初めて。
どうでもいいことですけど、巻末の作品リストに「Wind」がないのは何故ですかね?
もしかして黒歴史扱いですか?(爆死)
単なる載せ忘れよりはそっちの方が可能性ありそうだなーとか思ってしまう。
原作ありのノベライズとしては普通に良い出来だと思ったのに。

で、内容。
基本的にはファンタジーですよね……電撃文庫の「キーリ」と似てる感じ。
不死人に代わりに罪人(カリヨン)と呼ばれる自動人形が出てくるだけで、基本的には「キーリ」の世界観を想像してもらうと分かりやすい。
こっちでも罪人は疎まれている存在というのも変わらない。
もちろん、主人公だけが例外で(罪人相手でも)普通に接してるというのも変わらない。
でもって、ラストは主人公と罪人で旅に出るあたりからしても、何となく「キーリ」っぽい。

まぁ、次回以降の話はどうなるか分からないので置いといて。
この巻だけに限って言うと、そこそこ面白いけど、突き抜けるものがない感じ。
普通の人間が罪人を忌避してて、ちょっとしたいざこざがあって街を出て行くというのもわりと典型的だよなぁ。
要するに、常識とは相容れないモノと一緒にいる限り、常識のある場所に留まることは出来ないという。
ある意味当たり前と言えば当たり前な話なんだけど、描写が丁寧で読みやすいからあんまり退屈はしなかったかな。

あとは、微妙にネタバレになりますけど、主人公と一緒にいる罪人は姿は主人公の母親の若い時に似てて、でも、中に入ってる意識(魂)は昔主人公が懐いてた犬という設定が何とも面白い。

それと。
罪人と書いて「カリヨン」と読ませるのをはじめとして。
旅人と書いて「ウィアトル」とか、こういう特殊な「読ませ字」が幾つか出てくるんですけど、ぶっちゃけ、あんまり意味ないと思うんですけどね。
何かこだわり?があるんでしょうか。
途中でカリヨンて読まずに「ざいにん」って読んじゃったりして、何だか微妙な気持ちになりました(爆死)
あと、発条と書いて「ゼンマイ」と読ませるのもそれと同じなのかと思ったら、こっちは普通にこれでゼンマイと読むのを知って少し賢くなった(爆死)


ストーリー的にはいかにも序章という感じで、面白くなるのはこれからなんでしょうけど。
富士見ファンタジア文庫というのが不安だなぁ……
「フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に」で1巻と銘打ったにも関わらず、2巻出す前に打ち切り決めるようなところだし。
この作品も内容にも挿絵にも派手さがないから、とても売れ線には見えないし。
あっさり打ち切りだけはマジ勘弁です。