« 神様家族4 シャボン玉ホリデー 著:桑島由一 | メイン | ムシウタ03.夢はばたく翼 著:岩井恭平 »
 ムシウタ02.夢叫ぶ火蛾 著:岩井恭平     【ライトノベル雑感】
2004/05/07 09:54

角川スニーカー文庫。

面白かったのですが……
個人的には1巻の方が好きかなぁ。
それと1巻の時も同じこと思ったんですけど、この作品、終わらせ方が上手すぎるんですよね(爆死)
いかにもシリーズものらしく、続きが気になる絶妙な終わり方で。
それはある意味では良いことなんですけど。
逆に取れば、毎回きっちり終わってる感じがしないのですよね……
今回も「これで3巻は更に面白くなりそうだ」という気持ちが半分、「何かすっきりしない気もするけど」という気持ちが半分で。

ストーリーとしては、最初思い浮かんだのが「ブギーポップ」の「パンドラ」だったり。
主人公(大助)以外は基本的にこの巻が初登場のキャラばかりで。
何というか、仲間同士の関係の描き方が微妙に「パンドラ」を彷彿とさせられたというか。
読み終わってから思い返してみると、全然似てないんですけどね(爆死)
全員(もちろん主人公の大助とヒロイン扱いっぽい千莉は除く)死ぬかと思ったけど、そういう展開にはならなかったし。
あーでも、あっち(パンドラ)も死んだことが明確に描写されてたキャラは一人か二人だけだったような気も。
……まぁ、それは置いておこう。


キャラに関しては千莉(せんり)が好きです。
1巻の詩歌もかなり好みのキャラでしたが、個人的には千莉の方が好きかなぁ。
表紙イラストはかなりヤバげです。
この表情と構図はたまりません(マテ)
るろおさんの描くキャラは”目”が凄く良い。

3巻の表紙もかなり良い感じですし、このシリーズって、昨今の人気作になる条件は満たしてますよね。
「中身が良い(面白い)こと」と「イラストが萌え系」という点ですが。
それでも自分が知る限りイマイチ評判になってない原因はやはりレーベル(出版社)にあるのではないかと推測。
つまり、上記の2点+電撃文庫というのが、人気作への一番手堅い道なのでしょう。
スニーカー文庫にはこの作品の著者である岩井恭平氏ぐらいしか気になる作家がいないので、頑張って欲しいところですが。
(谷川流氏は電撃でも書いてるから、スニーカー文庫の作家という感じがしないし)


最後に今後のストーリーに関して少々。
有夏月(あかつき)は面白いですよね、色んな意味で。
主人公と敵対する態度を取りながら、大助と同じ組織に属さざるを得ないという状況。
いやー3巻以降の大助と有夏月の会話が楽しみです。
千莉に関しても詩歌ほどではないにしろ、特別な存在みたいだし、今後の扱いには注目。

やっぱり、この作品って、シリーズとしては成功作になるんだろうなぁ。<今のところは、ですけど
ただ、一つの巻だけ取り出して読むと、そこまで面白い作品ではない気がするし。
もしかしたら、それも評判がそこまで良いわけではない理由かも。
今の良さを残しつつ、1巻ごとのまとめ方をもう少し上手くしてくれれば、更に良くなる気がします。
舞台設定やキャラなどは文句の付けようがないだけに。