電撃文庫。
今年の電撃ゲーム小説大賞の<大賞>受賞作。
非常に感想をまとめづらい作品でした(苦笑)
なるべく読み終わった直後に感想書くようにしてるんですけど。
この感想書いたのは、読み終わって1週間近く経ってからでした。
評判を聞くと、「前半が良いのに、後半が……」みたいな意見が多い気がしたので、それを意識しつつ読んでみたところ。
自分は世間とは逆に後半の方が面白かった(爆死)
前半の……何というか、淡々としていて儚い感じは嫌いじゃないのですが。
そこまで魅力があるかと言われると個人的には疑問。
特にScene2で出てくる男が個人的にダメ。
読んでない人には何のことか分からないでしょうけど。
扉絵に「それでやり直させてやるって、言ったんじゃねぇのかよ」って台詞があって。
この台詞を見た時に、これは自分が一番嫌いな人種(キャラ)だなぁ、と確信。
どんな罪を犯したのかは描写されてないですけど。
懲役1年半というからには、それなりの罪を犯したはずであり。
にも関わらず、反省とか後悔の念とか、そういうことを微塵も感じてないのが明らか。
それでいて、俺にだって最後は幸せになる権利はあるだろう?的な言動。
真奈はありがちな身の上話を聞いただけで、同情のようなものをしてましたけど。
自分はとてもじゃないけど、こんなキャラに同情なんか出来ませんよ。
単に自分の気に食わないものと完全に一致してしまっただけなので、他の人が同じような感想を抱くとは思いませんけどね。
で、後半部。
前半とはうって変わって、一つの目的にために動き始める秋庭。
ラストも含めて、確かに後半の展開は前半と比べると慌しくて、お世辞にも上手いとは言えないありがちな展開なんですけど。
後半の見所は真奈と入江の二人だと思う。
ぶっちゃけて言うと、自分は真奈のことがあんまり好きじゃなかったんですよね。
典型的な自己過小タイプで、こういうキャラは見ててイライラするのですよ(爆死)
ただ、後半の入江との会話により微妙に変わっていく(ように見えた)のが良かった。
(人間の)醜い部分は見ないようにして、世界が綺麗であると思い込もうとしてたのが、きちんと醜い部分も見られるようになった感じ、とでもいうか。
というか、この作品における入江の存在価値は非常に高いと思います。
表向き嫌な面の描写が多くて、いかにもな嫌われキャラっぽいけど。
自分が一番共感できたのは秋庭でも真奈でもなく、入江でした。
「真奈の印象が良い人」の方が圧倒的に多いと思うけど。
それは入江が真奈の嫌な部分を上手く隠す役割を演じてるからだと思うんですよ。
終盤、秋庭と真奈の会話よりも、入江と真奈の会話の方が多いことも一つの必然。
それが入江というキャラに与えられた役割なわけです。
そんなわけで、世間一般の評価とはかなり……いや全く違うと言ってもいいかも(苦笑)
秋庭と真奈の物語であることは事実だけど、自分はそこに入江がいるからこそ成り立つ物語という認識です。
後半、入江が登場してからの方が面白くなると思ったのは自分くらいでしょう。