« ムシウタ01.夢見る蛍 著:岩井恭平 | メイン | 終わりのクロニクル1<上> 著:川上稔 »
 涼宮ハルヒの憂鬱 著:谷川流     【ライトノベル雑感】
2003/06/14 14:34

角川スニーカー文庫。

結論から言えば、非常にがっかりしました。
「選考委員が満場一致で大賞に推した」とか書いてあるけど、そこまで言うほどのものには到底思えないです。
全く面白くないわけではないので、続刊(或いは現在雑誌で連載中の短編をまとめたもの)が出れば買いますけど。
少なくとも、続きが楽しみ!……って作品ではないね。

ラストの強引さも嫌いじゃないですけど、ハルヒとのフラグ立てちゃったから、続刊が決まっても他のヒロイン(特に朝比奈みくる)とくっつく可能性が皆無になったのはいただけない(謎)
印象としては、序盤:まったりと展開、中盤:急展開、終盤:唐突な展開、という感じでバランスも良いとは言えないような。
もしかしたらそれは狙ってやってるのかもしれないけど。
個人的には序盤のまったりムードが延々続いた方が良かったかもしれない、とか思ったり。
まぁ、その場合は「大賞受賞? 笑わせてくれるねぇ!」ってな感じで、大賞の名に”恥じる”作品と認定してたでしょうけど(笑)

中盤以降の、SF要素が出てきてからが面白いっていう人もいそうな気はするけど、なんていうか、どうせやるんであればもっと”はったり”をきかせて欲しかったなぁ。
中途半端な知識で書かれると非常に萎えるというか。
読み手に「凄い!」とか思わせるようなものが書けないのであれば、設定とか、もっと突飛なものにしちゃった方が良い気がする。
微妙にリアリティを持たせようとした結果、現実感も非現実感も感じられなくなってるような。

あと、萌えに関してですけど、文章自体はそこまで「萌えを描くのが上手い」って感じでもないですよね。
いとうのいぢさんのイラストにかなり助けられてると思うし。
仮に、イラストなしで読んだら萌え度(?)は一気に低くなりそうな気がします。


「これが5年ぶりのスニーカー<大賞>受賞作だ!」とか言われると、激しくスニーカー文庫の今後が不安になるというか(爆死)
そういうことを考えずに読めばそれなりに面白い作品ではあると思うけど。
この作品を凄い面白いと思う人とは、そもそもライトノベルに求めているものが自分とは違うのもしれない。
個人的にも、電撃の<大賞>受賞作「キーリ」の方が数倍良作だと思います。
でもって、全然ジャンルが違うけど、前回スニーカー<大賞>受賞作の「ラグナロク」と比べると、話にもならない(爆死)

<大賞>受賞作ってのは、才能のある、今後が期待できる新人さんを発掘するためにやってると思うんだけど。
少なくとも、この谷川流って人はそういうずば抜けた才能があるとは今の段階では思えないなぁ。
このまま消えていくようだと、スニーカーとしては非常に辛い状況に陥りますけどね。